地元暮らしをちょっぴり楽しくするようなオリジナル情報なら、川口の地域情報サイト「トリコカワグチ」!
文字サイズ文字を小さくする文字を大きくする

川口の地域情報サイト「トリコカワグチ」

川口市のお出かけスポット特集

川口初の重要文化財!大正ロマンが溢れる本格洋館「旧田中家住宅」

 田中家では、代々嫡男が家督を相続し「徳兵衞(※)」を襲名しました。2代目徳兵衞は、大麦と豊かな地下水を利用した麦麹味噌の醸造業と材木商で田中家発展の基礎を築きました。

 現代に残る本邸宅は、埼玉味噌醸造組合長の他、南平柳村々会議員、県議会議員、貴族院議員を歴任した4代目徳兵衞によって建設されたものです。

 

 旧田中家住宅は大正10年に上棟し、大正12年に完成した煉瓦造3階の洋館と、昭和9年に増築された和館の他、茶室、文庫蔵、煉瓦堀、池泉回遊式庭園により構成されています。

 洋館は、イギリス式に煉瓦を積んだ壁に化粧煉瓦を貼って仕上げられています。デザイン性に優れた優美な外観で、県下有数の本格的洋風建築です。

 和館は木造一部2階建ての寄棟屋根をのせた数奇屋づくりの建物です。この和館が建設された時期は、4代目が政界に進出していた時期と同じであり、大勢の来賓を迎え行事を行うために洋館に増築して建設したものと考えられます。

 

※徳は本来旧字体表記となります。

迎賓用の大広間。眺望を重視し、最上階に設けられました。

和室は映画などの撮影やイベントでの使用もされています。

麦味噌の醸造が盛んで、川口の重要な地場産業のひとつでした。

旧田中家住宅に関わる人・歴史・技術について常設展示されています。

池泉回遊式庭園。立派な庭園と池が、建物の重厚さをさらに際立てています。

 

※煉瓦塀の耐震補強工事のため、令和5年3月(予定)まで、庭園の一部が立ち入れなくなっております。

奥に見える茶室は、お茶会など様々な催しで使用されることがあります。 ※コロナ禍前

【住所】

埼玉県川口市末広1‐7‐2

【アクセス】

埼玉高速鉄道「川口元郷駅」から徒歩8分

みんななかまバス(川口市コミュニティバス)南平線「十二月田中学校」下車

 

【公開時間】

9:30~16:30(入館は16:00まで)

【休館日】

月曜日(月曜日が祝日の場合は、その直後の平日)

年末年始(12月29日~1月3日)

 

【入場料】

〈個人〉一般:210円 / 小中学生:50円

〈団体 20人以上〉一般:160円(1人) / 小中学生:40円(1人)

【お問い合わせ】

川口市立文化財センター

電話:048-222-1061  FAX:048‐222-2007

 

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。